食品の廃棄に関する話題

ココイチ(カレーハウスCoCo壱番屋)の廃棄品が
横流しされた件が話題となっていますが・・・

誰のどの対応が良い・悪いといった話ではなく、
今回の件から少し脱線して、
食品リサイクル制度の話をしたいと思います。
(「へ~そんな制度があるんだ」という話です)

食品リサイクル社会を目指す

日本では、食品廃棄の多さが背景となり、
食品リサイクル法というものが制定されました。

食品廃棄に関わるものがみんなで
・食品の廃棄量を減らしましょう。
・リサイクルしましょう。※これを「再生利用」と呼んでいます。

→そして循環型社会を目指しましょう。

と謳っています。
(だいぶ簡単に言いました)


食品の再利用とはいっても、
これは、ここで売れなかったものを
別で売るという話ではありません。

売ることができない、残ってしまった食品を
肥料や飼料という形にして、
それを市場に流通させる。
そして、それを利用して、
また穀物や畜産物などの食品ができるという
循環型のシステムです。


とはいえ、食品の廃棄を出す事業者にとっては、
食品をリサイクルできる形にし、
それを利用するまでのシステムを
持っていることは珍しく、
(廃棄であってもリサイクルであっても)
どこかの事業者に任せることになります。

食品の廃棄を出す事業者が、不要になった食品を
「きちんとした廃棄をする事業者」
(県の許可を持った事業者)
に任せるのはもちろんのことですが、

できれば、
「うまく食品をリサイクルしてくれる事業者」
にお願いできるように、

食品のリサイクル(再生利用)事業者を
育てよう・見つけやすくしようという趣旨で

優良な食品リサイクル(再生利用)事業者の
登録制度があります。

要件をクリアした食品リサイクル(再生利用)事業者は
申請をすると、農林水産省と環境省の審査を経て、
「優良な再生利用事業者」として登録されます。


ちなみに私は、このレアな申請経験のある
岐阜県では珍しい行政書士ですが、

この登録を受けるためには、書類審査だけでなく、
農林水産省と環境省の人たちが現場を見に来ます。

長い時間をかけて何度も役所とやり取りをしながら
分厚い書類を精査され、現場確認までされて、
ようやく登録という、

役所からの許可をとってくるのが
日常の行政書士にとっても
ボリュームの大きい手続きです。


ちなみに今回、話題となったダイコー(株)は、
廃棄物処理の請負先として
県の許可を受けていますし、
この再生利用事業者としての
登録をも受けている事業者ですけどね。

役所のお墨付きを持っていながら
問題を起こす事業者があると
「役所のお墨付き」の価値が落ちるし、
今後お墨付きを与えるにあたっての
審査が厳しくなってしまう。

(合理的な厳しさは消費者としては大歓迎ですが、
小規模な事業者さんが
競争の中にすら入れないような状況になると、
不正やサービスの低下が進む一因ともなりますね。)

真摯に自分の役割に励んでいる
真面目な事業者さんたちの仕事や、
役所のお墨付きをとってくる
私たち行政書士の仕事が
汚されないと良いなと祈ります。