相続に関する新制度

7月5日、法務省が
「法定相続情報証明制度」(名前は仮ですが)
という、相続手続きを簡素化する制度
来年度に新設すると発表しました。

どんな制度?

相続の手続きをするときには、
相続人全員で「遺産をどう分けるか」を
決めた結果として、
相続人の判を押した書類を提出するのですが、

その他にも
「相続人全員でこう決めました。
 ここに判を押した人の他に相続人はいません
(会ったことのない相続人がいる可能性も
 ありますからね)
という証明のために、亡くなった方の
出生から死亡までの戸籍などを集めて提出
します。

預貯金であれば銀行ごとに、
不動産であれば登記所(法務局)へ
資料を提出する必要がありました。


「相続人の負担軽減のために」
と新設されるこの制度、

始めに登記所に戸籍一式を提出します。

すると、登記所から証明書が出るそうです。
(「戸籍を漏れなく確認した。
  相続人はこのメンバーで間違いない」
 というお墨付きのようなもの?)

その証明書(写しもOK)を提出することで
銀行ごとに戸籍一式を提出する必要がなくなる

そうです。

・・・結局、

1回は戸籍を集めなくてはいけない

ということですね。

しかも、登記所でも銀行でも
戸籍の原本は返してもらえるので

相続人にとっての負担は
・・・「あまり変わらないのかな」
という印象ですが。

(戸籍の原本が手元に戻ってくる日を待たずに
 同じ日に複数の銀行に行けるのが
 メリットでしょうか。)

何が変わる?

とはいえ、銀行で
戸籍を完璧に読みこなせるようにするのも
大変でしょう。

公の機関から
「相続人はこのメンバーで間違いありません」
という証明が出れば、
銀行は楽になることでしょう。

戸籍収集がスムーズに済んだとしても、
登記所での確認が完了するまでは
(何日かかることか・・・)
戸籍は戻ってこない、
証明書は発行されないのであれば
亡くなった方の預金が引き出せない事態が増えて、 
比較的早くお金が渡る
保険が売れるようになるかも??

この制度が功を奏して、全員が
「相続が発生したら
 まずは登記所で不動産の名義変更をする」

という世の中になれば
(田舎では不動産が「亡くなった先代名義のまま」
 ということもしばしば)
登録免許税や相続税の税収も見込まれるでしょう。

それに、
「誰が権利者かわからない不動産」
「何代も遡るせいで、権利者が多すぎるうえ
 権利者同士は、親族とはいえ
 会ったこともない人たち」

という(トラブルになりそうな)事態は
減っていくかもしれませんね。

行政書士的な話をすると・・・

私たち「○○士」という職業の人は
“職務上必要な場合は”
職権で戸籍などを取ることができます。

行政書士は
「権利や義務、事実関係を証する書面」
つくることができるので

相続税が発生しないご家庭の相続や
不動産を持っていない方の相続の場合でも

“職務上必要”ということで、戸籍を取って
遺産分割協議書や相続人を整理した図を
作成することができます。

そのせいか、東京にいたときには
「相続の手続きは、まずは行政書士」
(そこから税理士や司法書士へ)
というイメージがありました。

(それは私が行政書士だからでしょうか?
 司法書士の人は全然違うこと言っていたりして)

でも、この制度が法務省の管轄ということは、
「相続の手続きはまずは司法書士」
という流れになっていくのかしら。
(※行政書士は総務省)


どちらにしろ、私としては

昔の戸籍を読むのも正直面倒ですし(笑)

この地域で
「相続の手続きをのぅ・・・」
と言われたときは、たいてい
「不動産の名義変更をしてほしい」
という意味なので

「それなら司法書士さんですね~。
 電話番号教えましょうか?」

(※不動産の名義変更は司法書士)

と、これまで通りで大丈夫そうですね。


一応、断っておきますが・・・

遺言書作成は好きですし、
無料相談会では相続のご相談が多いので、
ちゃんと相続の勉強はしていますよ!
セミナー講師もしますし。

ただ、やりたいのは
相続ではなくて遺言書の方なんです。

相続人に話し合いをさせるのではなく、
亡くなる前に、
自分で決めておいてほしいのです。
大事なことを伝えてほしいのです。

私の疑問

ところで、不動産はすべて夫名義にしていた
奥様が亡くなった場合でも

登記所でこの証明書の発行作業を
してくれるのかしら。

逆に、この登記所からの証明書が
必要になるのかしら。

(それこそ法務局に出す書類が
 相続手続きのスタートになるので
 「相続といえばまずは司法書士」
 の流れになりますね)

法務省は「こうすることが “できる”
と言っているだけなので

「登記所での証明書をとる」
「これまで通り」
選択性なのかな??
と、私は考えていますが。

どうせなら・・・

このニュースの感想としては・・・

「せっかくなら、マイナンバーの活用で
 戸籍を集める必要すらなくなればいいのに」

というところです。

マイナンバーを引けば
出生から死亡までの戸籍のデータが
一気に引き出せたら、
それは、「相続人の負担軽減」になりますよね。

相続手続きの促進による税収拡大にもなるのでは?

システム構築に時間とお金がかかるでしょうし、

そんな世の中はまだまだ先かしら。

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