「仕事ができる」とはどういうことか?読んだ本の紹介シリーズ2

 

今週は先輩が教えてくれた本

若者に勉強させるのがお好きなようで

社長室にお邪魔すると本を紹介していただくこともしばしば。

ご紹介いただいた本がとても面白く、

私のモヤモヤがスッキリしたので

私からも紹介させてください。

 

 

「仕事ができる」とはどういうことか?
楠木建・山口周・著 (宝島社新書)

 

「仕事ができる」「頭がいい」と言われている人が

役職がかわると途端に評判が落ちたり、

一緒に仕事をしてみるとムダな工程ばかりで実質何も動かせなかったり・・・

そんなモヤモヤを抱えることってありませんか?

 

それって、

「作業ができる」・・・スキルがある と

「仕事ができる」・・・センスがある を

混同していたからだったのです。

 

この本では、

仕事ができない人はすぐに分析・調査したがる。

と言っています。

確かに!!私からすると、

「本当にやりたいことに対してとても遠いところ」

に時間と労力をかけてばかりで、

現実を少しも動かせないことが疑問でした。

仕事ができなくても作業はできる。

とりあえず人に見せられる資料が出てくる。

というところで、分析や調査といった「作業」は

中毒性があるのですね。

分析は「分ければわかる」が前提となっていますが、

重要なのは「どう分けるか(意味のある分け方ができるか)」です。

そこのセンスが置き去りにされていることも

よく見かけますよね。

この本では、「センスとスキル」だけでなく、

「センスと意欲」の話もしています。

大将にするならどちらをもっている人がいいでしょうか。

①センスはないけど意欲はある人

②センスはあるけど意欲はない人

 

①センスはないけど意欲はある人

を大将にするのは最悪。

組織をムダに引っ掻き回したり、

スジの悪い突撃をやらせて部隊を消耗させたり・・・

 

②センスはあるけど意欲がない人

こんな人こそ、大将に向いているとのこと。

理由は「楽して勝とうとするから」だそうです。

確かに。根本やりたいわけでないので

最小の行動で最大の効果を得ようとしますし、

それでこそ、人もついてきますからね。

読書の好きなところのひとつは、

なんとなくモヤモヤと思っていたところが

言語化されて自分の中で整理されるところですね。

そういう意味で、この本はとっても面白く読みました。