「女性が働く=制度が必要」の構図

 

15年ほど前に独身で男社会のメガバンクに入行しました。

夫の稼ぎをメインに家計を補助する共働きの妻もやりました。

専業主婦もやりました。

一家の大黒柱もやっています。

女性の職業生活にはいくつかの【種類】があると思いますが、

ひととおりやってきたような気がします。

 

市の女性活躍会議やら、男女共同参画推進審議会やらで委員を務めたり、

現在は商工会女性部の監事をやらせていただいています。

 

私の性別は「女性」ではあるけれど、

「女性=私」なわけはないし、

「私=女性」でもないけれど、

どういうわけか、「女性」という括りで

意見を言う(言われる)機会が多い人生です。

 

 

ある女性活躍の分野に造詣の深い方が

「男子学生はやりたいこと・行きたい会社を考えて就職活動を行うのに、

女子学生は産休育休をはじめ働き続けられる制度があるかどうかを考えて

就職活動を行わなければならない。それはなぜ?」

と女子学生に聞かれたときの返答に困る。

と発言したことがあります。

 

私は、女子学生との対談の中では、こう伝えています。

 

 

重要なのは、制度があるかどうかではない。

あなたが妊娠・出産・子育て・介護など

これまでの働き方が困難になるタイミングまでに、

会社・組織に貯金を作りなさい。

あなたが会社・組織にとって必要な人材であれば、

会社・組織はあなたに行動の制約ができたときに、

あなたが働き続けられるよう考えてくれるから。

都会の大企業ならいざ知らず、

この地方で就職活動をする中で「制度がありますか」などと聞くのではなく、

まずは会社に貯金を作ること。

そして、仕事は制度や福利厚生よりも、やりたいことで選びなさい。

人生の大きな部分を占めるのだから。

その方が楽しいし、あなただって頑張れるはず。

 

 

先に環境を求めるのではなく、

自分のために環境が整うくらいになったらいいのです。

 

 

ちなみに私は、採用面接の中で、

「御社の産休育休制度は?」

などと聞く学生がいることに驚きました。

(私なら「1円も会社に貢献していない中でまず権利主張するような印象を持たれてしまうのでは」と考えていしまいますもの。)

 

しかし逆に、私が採用面接で制度について質問する学生がいることに

驚いたという事実に驚いている方(彼女にとっては当然の質問だったのでしょう)

もいらっしゃったので、面白いものですね。

 

 

 

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