マッピング思考・読んだ本シリーズ62

GWは

  • 青年会議所のスポーツ交流やらなんやら
  • 娘と茨城・福島に旅行に行き姉に会う
  • 事務所の模様替え

という過ごし方で、意外にも仕事をしませんでした(書き物や調べ物は仕事に入れない)。

今日から通常営業。

月曜なので「読んだ本シリーズ」です。

 

今週の本はコチラ

マッピング思考

―人には見えていないことが見えてくる「メタ論理トレーニング」

ジュリア・ガレフ・著、 児島 修・訳

 

 

物事を「こうあってほしい」という視点ではなく、まるで地図を書くように《俯瞰的に》とらえようとする考え方をテーマとした本です。

 

1,動機のある推論

人間は「動機のある推論」(自分の希望のとおりであると信じてしまう、自分の考えと反対のものをつぶしてしまう)をしてしまう生き物。

自分が「動機のある推論」をしていないか、常に注意すること。

 

 

2,思考実験

・ダブルスタンダードテスト(自分には当てはめていない基準で他人の行動を判断していないか)

・部外者テスト(「自分が部外者だったら」と想像する)

・同調テスト(「どれくらい自分の頭で考えたのか」を確かめる。無意識に相手に合わせてしまっていないか。相手が意見を変えたとしても同じ意見をもち続けるか、相手と議論になってもその意見を堂々と主張できるか)

・選択的懐疑主義テスト(自分の考えに沿った研究結果が出てもそれを鵜呑みにしてはいけない。自分の考えとは逆の証拠が出たら、それをどのくらい信用できると思うか)

・現状維持バイアステスト(現在と未来をてんびんにかける。現在の状況が違っていたら、同じことを考えるだろうか。)

 

 

3,自分の考えに固執せず間違えを修正していくには

自分の間違いを認めることで、相手から信用を得られると考える。

「間違いをきちんと認められる、誠実な話し合いができる人」であると認めてもらえる。

間違いを認めることが、自分の将来への投資と捉える。

 

白と黒の二極で捉えずに、グレーで捉える。

その中で考えを修正していく。

 

「間違いを認める」ではなく、「アップデート」していくと捉える。

 

 

4,失敗してもいい。

イーロン・マスクは、テスラが成功する確率を1割、失敗する確率を9割と見積もっていた。

「たとえ失敗しても、テスラは価値のあることを少なくともひとつ成し遂げられる」

「わずかであれボールを前に動かせるのなら、たとえ僕たちの会社が倒産したとしても、どこかの会社がバトンタッチしてそのボールをさらに前に運んでくれるかもしれない。だとすれば、なおさら挑戦する価値はある。」

とは、イーロン・マスクの言葉。

 

 

5,想定外の事態に対して

・「想定外だ」「非論理的だ」と、自分が気づかなかったことを無視してはいけない。(「人間がどう考えるべきか」に固執せずに「人間はどう考えるだろうか」を考えるべき)

・意味がないと思えるもの、「クレイジー」な何かを見聞きしたときが、重要な分岐点になる。

・異常な現象に遭遇したら、既存のパラダイムが全体的に正しいと思えても、その存在から目を背けず認めていくべき。

 

本

 

ついつい、自分の考えに固執して、自分の考えに合う意見や証拠ばかりを使いたがる、さらには自分以外のことさえも自分の意見にあてはめたくなる私。

そこから脱却するのは難しいのですが、実践できる自分の意見や態度の疑い方を学ぶことができ、さらには自分の意見や態度の修正のための捉え方を学ぶことができる本でした。

 

経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。

 

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