ルールと多様性~視界に入る~

 

またまた事後報告になりますが

(インスタグラムでは事前に告知しています。ここは運送業に関わる情報や私の「考え」をお伝えする場ですが、「亜紀子ファン」の方は弊所インスタグラムをフォローしてくださいね(笑))

 

 

今週も水曜に地元のラジオ『FM PiPi』に

出演させていただきました。

いつもの番組で

水曜朝9:00~ 多治見市提供の

「たじみふるさとWalker」

パーソナリティは藤本博子さんです。

 

 

今回は、運送業でも知識でもなく「お話」をしました。

テーマは『ルールと多様性』で、

ルールを作る側・変えられる側の視界に入ろう

というお話です。

権利だのなんだの難しい話ではなく、

娘の小学校時代のPTAの話です。

 

1,学童保育を利用している子が小学校のPTAイベントに参加できるようにした

2,PTAの『母親委員』を『家庭教育委員』という名前に変更した

というお話をしました。

 

 

ひとつ目の、

学童保育を利用している子どもが小学校のPTAイベントに参加できるように

というお話は・・・

 

 

私が学童保育に娘を迎えに行ったときに

PTAイベントのチラシを出して

「お母さん、コレ行きたい」

「いけないよ。その日お母さん仕事だもん」

「え~」

という親子に会話を聞いてしまったことが

キッカケです。

 

土曜に学童保育を利用している子どもたちは

ごく少数。

 

彼らは、土曜に開催されるPTAイベントに

同じ学校の敷地内で開催されているのにも関わらず

参加することができず、

楽しそうなお友達を、うらやましそうに

学童保育のお部屋から見ているだけだったのです。

 

 

子どもにも胸が痛みましたし、

子どもに「え~」と言わせてしまった

お母さんの悲しい胸中に

ものすごく共感してしまって・・・

 

 

たまたまそのとき私はPTA本部役員だったので、

役員会の中で

学童保育からもPTAイベントに

参加できるようにしたい

と提案しました。

 

PTA側は受け入れてくれました。

 

もちろんいろいろと課題はありましたが

前年に学童保育の保護者会の会長をやっていたこともあり

学童保育側とも良好にお話ができ、

その年から学童保育からPTAイベントに行き、

イベント後はまた学童保育に戻って

保護者のお迎えまで学童保育で過ごすことが

できるようになりました。

本部役員たちは、(こんな言い方もアレですが)

割と余裕のある家庭の方が多いので

土曜に学童保育を利用している子どもたちが

PTAイベントに参加できないことを

知らないだけなのです。

(そもそも土曜に学童保育があることも知らないかも)

 

参加したいのに参加できず、

楽しそうなお友達の声をお部屋の中から聞いて

寂しい思いをしている子どもがいることを

知らないだけなのです。

 

本部役員側は、もちろん

子ども達に対する思いがある素敵な人たちで

寂しい思いをしている子どもがいてもいい

などとはまったく思っていません。

ただ知らないだけなのです。

 

 

2つ目の、

「母親委員」の名称を

「家庭教育委員」に変えた

お話。

 

 

小学校・中学校では、PTAの係として

各クラスから「母親委員」を1人選出します。

 

業務内容は、女性じゃなければできないことは

ひとつもありません。

でも名称は「母親委員」。

(ちなみに「父親委員」はありません。PTA会長は男性が多いです。)

 

 

私は、すべての学校行事や学童の送迎を

お父さんがやっているご家庭があるのを見ていました。

 

我が家は母子だけで暮らしているマイノリティですが、

子どもに関わるいろいろをお父さんがやる家庭も

マイノリティです。

 

そのおうちの子もうちの子も他のマイノリティ家庭の子も

生きづらさを抱えずに成長してほしいなと

(勝手に)思っています。

 

私は、多治見市の男女共同参画推進審議会の

委員を長くやっていたのですが、その役割の中で

市の各セクションが行っていることに対して

男女共同参画の視点から

進捗を確認したり質問したりする

というものがあって

市の教育の課に対して

なぜ女性でなければならない

業務内容でないのに

『母親委員』という名称を続けるのか。

という疑問を提示したことがあります。

 

すると・・・

「市の教育がPTAを管轄しているわけでない(うちの責任じゃない)」

と逃げることもなく、

PTAに対しても提案を出してくれ、

 

 

(少なくとも娘が通っていた小学校では)

次の春のPTA総会では

「母親委員」から「家庭教育委員」

という名前に変わっていました。

 

現実には、母親ばかりが

その役についてきたのは知っていますが、

 

数年経って、前述のご家庭のお父さんが

「家庭教育委員」になっているのを見て

「母親委員」のままでなく

変わってよかったなと思いました。

 

 

マイノリティは人知れぬままに

居づらさを覚えることがよくあります。

ただ、それは
ルールをつくる側・変えられる側が
彼らが抱えている困難や思いを知らないから。

 

そこで

視界に入ろう

というお話をしました。

 

 

そしてできれば

「聞いてもらえる(声が届く)自分である」

ことも重要。

 

さらに欲を言うなれば

「代替案を提示して、変えるときのリスクを負えるようになる」

ことまでできれば、物事が変わる可能性は高く、

スピードは速くなりますね。

 

そして、(これもっと重要!)

ルールを作る・変えられる側にいる人たちは

いろんな人を見ること。

いろんな人がいることを想像すること。

その責任があることを肝に銘じること。

ですよね。

 

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2022年5月1日(日)~5日(木)
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