今週の本はこちら
コーチングの先生である著者による
部下を抱える人のための「傾聴力」の本
優れたリーダーはなぜ傾聴力を磨くのか?
林健太郎・著(三笠書房)
そもそも
なぜ部下の話を聞く必要があるか?
この本では、それは・・・
それは問題解決のためではなく、
信頼関係を気づき、部下が自分で
考えられるようにするため。
要するに、
今向き合っている課題を部下のアイディアで
解決していこうという方向性ではなく
部下が『考えられる部下』になることで
組織全体の力をあげるための本です。
話を聞くときに意識したいのは・・・
- 自由に泳がせる(とはいえ、ゴールは設定しておく)
- 「事実」とそれ以外(印象など)を分けて聞く
- 「時制」(過去、現在、未来)を意識する
面白いと思ったのは
ハーマンモデルの4分類
『どんなアプローチを好むか』で
人間のタイプを4つに分類したもので、
声かけの提案も記載されていました。
最後に載っていた
「聞くこと」が社会インフラとして組み込まれる
という話に賛同。
「聞いてもらえる」と信じて生きていられるのは
その人の自己肯定感を上げ、
またパフォーマンスを上げることにつながります。
子どもも、働いている人も、
人と話す機会がないひとり暮らしのお年寄りも。
「聞いてもらえること」
が社会インフラとして注目されるといいなと
私も思います。
そういう大臣も作ったらいいのに(笑)
経営者、経営者さんと関わる者として 真面目なビジネス系、組織論系、経営論系 ・・・に留まらず、小説、学術系まで。 『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。
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