女のいない男たち・読んだ本シリーズ9

 

GWなので、「時間をかけて読みたい本」。

フセンを立てて読む本ではなくて

独特の表現を反芻(はんすう)するように読みたい本。

 

 

女のいない男たち
村上春樹・著(文春文庫)

 

『ドライブ・マイ・カー』を含む短編集です。

春樹作品は、大作より短編の方が好きかも。

いや、長いのも好きですが。

 

春樹作品を好きになったのは、高校の国語の教科書

『レキシントンの幽霊』から。

 

大学生の頃が1番読んでいました。

そういえば、大学生のころ

うちに遊びに来た友だちが

本棚が村上春樹ばかりなのを見て

教科書が全然ないけど大丈夫?

と心配していましたね。

 

本

 

昔の作品と今の作品でいろいろ違う点はあるけれど、

それでも春樹ワールドの表現は健在です。

 

 

この作品で出てきた

ピザを思慮深く咀嚼する

という表現なんて、

ものすごく春樹っぽくて好きですね。

(これは他でも使っている気がします)

 

 

なつめうなぎは、とても

やつめうなぎ的なことを考えるのよ。

やつめうなぎ的な主題を

やつめうなぎ的な文脈で。

とか・・・

 

絨毯の赤ワインの染み(「孤独の色」の比喩)が

染みとしての資格を持ち、

時には染みとしての公的な

発言権さえ持つだろう。

とか・・・

 

春樹っぽさが全開で

何度も繰り返して読みたい(笑)

 

 

春樹の代名詞ともいえる(?)

無駄に長い説明も好きですね。

彼女はペンを取り出した。

あるいはそれはペンに見える何か

だったのかもしれない。

みたいな、無駄に長々しゃべる

村上春樹がごっこがしたいです(笑)

 

 

今週は、内容(あらすじや主張)を

まったく紹介しない本の紹介でしたが、

私にとっての春樹作品は、

春樹風日本語を楽しむためのものなので

舐めるようにに読んでいただきたい!!

ただ、それだけです。

 

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