気にしない練習・読んだ本シリーズ19

月曜は読んだ本の紹介シリーズです。

『雑食読書家』の私。

今回は仏教の本。お坊さんが書いた本です。

 

気にしない練習
名取芳彦(なとり・ほうげん)・著 (三笠書房)

 

 

私は『繊細さん』で、

実は人の言動をものすごく気にします。

内心ものすごく傷つくし、

何年経っても覚えているタイプ(笑)ですが、

それは私の中だけの話で、

表面に出ている行動としては、

何を言われても自分の態度を変えずにやり通すので、

世の人からは「人の話を聞かないヤツ」

と思われていると思います。

でも、「行動を変えない。選択を変えない」

だけの話で、私の中は影響を受けているのです。

そこで仏教から学ぼうと、この本です。

 

 

人に何かを言われて、つい傷つきそうになること、

つい防衛のために反論しそうになることは

多いけれど、この本で学んだ

・何を言われても(けなされても)喜んだらいい。ニッコリ笑ってやればいい。

・他人のことに口出ししたがる口やかましい人は「ご親切にありがとう」と受け流す。

・つまらぬケンカはどちらが勝ってもバカを看板にしているようなもの。

を覚えておこうと思います。

 

こちらは、この本で出会った

『いつか使ってみたいな』と思った素敵な切り替えし。

↓↓↓

上から目線での「そんなことも知らないのか」には

そんなこと知る義理もなければ恩もないしねぇ。

の返答を。

そこでさらに「有名なことだ」と言われても

私が知らないのだから、有名じゃないでしょ。

とニッコリ。

こういったウィットに富んだ切り替えしは大好きです。

 

「うんうん」頷きながら読んでしまった話はこちら↓

よく言い得ているので、ご紹介します。

口角から泡を飛ばして自論を振りかざす姿は、オーケストラの指揮者が、演奏者が誰もいないステージで観客席に向かって立ち、必死に指揮をしている様子を彷彿とさせる。

「あなたが相手にしなくてはいけないのは、オーケストラですよ。でも、あなたの指揮は現実的でないから、誰も演奏してくれないようです。」と言ってあげたくなる。

と。

 

自分は正しい。あいつが間違っている。

自分はこんなに正しいのに!!

と一生懸命吠えている人って、一定数いますね。

始めの何回かは、人もそれを聞いてくれたり、

同調してくれたり、

否定されたことを改善しようと対応したりしていたのが、

だんだんと対応も同調も聞くこともしてもらえなくなって、

 

本当に【誰もいないステージ】

「ぽつん」と存在している状態になってしまっている。

それなのに、未だ必死に指揮棒を振り回している。

・・・あなたの周りにもいませんか?

 

 

最後に、仏教の本らしい話ですが、

「これは覚えておこう」と思ったことを紹介します。

やったことは自分で満足しておしまい。

ここに「人に知らしめ、認められる」までが

付属しているとダメということ。

 

ついつい、人に知らしめたくなったら、

しかも認められたいという心が芽生えたら(すぐ芽生えちゃう(笑))、

自分がしたことの裏側にどれほど多くの人の助けがあったことか。

を考えるようにします。

そうすれば、恥ずかしくて言えませんものね。

自分で満足しておしまい!

 

毎週月曜日は、 経営者として、
経営者さんと関わる者として、 
そして単純に雑食の読書好きとして、 
私が読んだ本を紹介しています。