今週は軽めの小説
西の魔女が死んだ
梨木香歩・著(新潮文庫)
9年前にふと目に留まって
購入して読んだのですが、
娘が
学校の教科書で出てたけど、
一部しか載ってなかったから
本で読みたいんだよね~。
と言ったので
(彼女が活字の本を欲しがるなんてめったにないこと!!)
再度購入して、
娘が読んだ後に貸してもらいました。
主人公は中学1年生の女の子。
彼女が少しの間、
祖母の家で生活したときのこと、
そしてその後の成長を描いた物語。
祖母はイギリス人で、
昔ながらの田舎暮らしをしています。
以前読んだとき、娘は3歳。
そして今、まさに中学1年生。
今読むと、全然違う!!!
主人公の女の子は、
多感な時期で、傷つきやすく
思春期の女子の環境は難しい。
そして繊細で打たれ弱く扱いづらい。
自分に自信がなかったり
意思が弱かったり。
それでも大人の揚げ足をとったり
反抗的だったり。
そして、いつも一緒にいる母親は
祖母のようには娘に接することができない自分のことや、
自分が忙しく仕事をしていること・・・
どこかで自分を責めてるんじゃないかな。
とっても近くに感じてしまいました。
最後には、主人公の女の子が
自分の決めたことをやり遂げる力
を育てて、
自分らしく他人と関係をもてるようになった
様子を読むことができて、
嬉しくなってしまいました。
うちの娘もこうなるといいのだけれど・・・
(今はまさに物語の序盤の様子)
経営者、経営者さんと関わる者として 真面目なビジネス系、組織論系、経営論系 ・・・に留まらず、小説、学術系まで。 『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。
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