いま、あなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ・読んだ本シリーズ66

週末の大雨、大事ありませんでしたでしょうか。

こちらは、在来線、新幹線が止まり、通行止めもあちこちに発生しました。

ドライバーさんにおいては、とんでもない迂回ルートで運行した方も多くいらっしゃったのでは。

本当に皆さま、お疲れ様でした。

さて、月曜なので【読んだ本シリーズ】です。

いま、あなたに必要なのは答えじゃない。

問いの力だ。

岸良裕司・著

著者はコンサルティング会社の方。

正解のない時代を生き抜くためにビジネスパーソンのために書いた本です。

先週のブログにも通じるものがありますが、提示されたものを真に受けて(というか薄っぺらに捉えて)間違った課題に間違った姿勢で取り組むのではなく、『根本』から疑ってかかる姿勢を常にもっていたいと思っています。

前回は、『メタのレベルで考える』というお話でした。

先週のブログ⇒メタ思考トレーニング・読んだ本シリーズ65

今回は、筆者が「最大の武器」とも言う『問いの力』について。

1、覆すべき前提は何か?

変えられるのは自分の行動だけではない。前提を覆すことを考える。

例えば、あの有名なイソップ童話「アリとキリギリス」のお話。

キリギリスは夏に遊ばずに働くべきだったと、キリギリスの行動にフォーカスをあてるお話だが、そこで「冬に食べ物がとれない」という前提を覆すことを考えると、

冬に食べ物を取れるようにする方法を考えられるようになり、キリギリスどころかアリだってハッピーになる。

2、打ち合わせの中で問いを考える

打ち合わせの中で、「ここで問うべき正しい問いは・・・」と口にする。

「良い問い」を考えることで、打ち合わせを導くことができる。

3、問題とは何か?

問題を正確に定義すれば、問題は半分解決したようなもの。

問題とは、現実と目的とのギャップである。

問題を正確に定義するために有効な質問は、

・望ましくない現象は何ですか?(現状を聞く)

・望ましい現象はなんですか?(目標を聞く)

・このギャップが問題ですよね?(問題を定義する

アリとキリギリスの寓話の例はとても面白く読みました。

私も常々、この話の答え(教訓)が示すことは一部では正しいのかもしれないけれど、

前提は間違っていると思っていましたので。

(青年会議所の理事長になるときに所信で「様々な選択肢をつくることができる人を育てるべきだ」と、アリとキリギリスの寓話を取り上げたくらい)

結果に結びつけるためには、「スポーツと同じで本番に備えて訓練を怠らないこと」と筆者は結んでいます。

日々の生活のなかで、「問いの力」を磨き続けていきたいものです。

経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
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