面白くて眠れなくなる社会学・読んだ本シリーズ84

週末は青年会議所の用で東京でした。

今年の3月末に東京に行ったときにくらべると、ホテル代は少し落ち着きましたね。

しょっちゅう東京に行っていたのは2021年~2022年なので、その頃に比べたらもちろん高いですけど。

さて、月曜なので「読んだ本」シリーズです。

今週はこちら。

面白くて眠れなくなる社会学

橋爪 大三郎・著

眠れなくはなりませんが(笑)、とても面白い本で、「もっと読みたい」と思わせる本で、隙間時間のたびに開いていました。

「社会学」といっても、小難しいものではなく、子どもが授業を受けているかのように(実際に話し口調で子ども向けの言葉遣いで書かれています)、簡単に読めます。

たくさんの項目がありましたが、特に気に入った3点を紹介します。

本

1,現代社会に中間集団をつくる。

人間が成長していく中での社会経験の話。

人は、まず家族の中で家族の秩序を学び、そして家族の外に出て、家族より広い社会のルールを身につける。

家族の中では特別扱いされるが、家族の外では特別扱いされない。

その特別扱いされない経験が大事なことなのだが、現代社会では、学校以外の子どもの集団がない(協会や村祭りがない)。

だから学校の比重が重くなりすぎるうえ、学校は未熟。

社会の中で傷つく人が増えているのを解決するには、中間集団をうまくつくること。

2,正義とは、一般的であること。同じものは同じように、異なるものは異なるように、扱うこと。

正義とは、個別具体的なことではなく、一般的である必要がある。

この本で紹介された正義の定義は

同じものは同じように、異なるものは異なるように、扱う。

というもの。

本当にそのとおりだが、何が「同じ」で何が「違う」かが難しい。

3,今の自分の人生の条件は他の人の活動のおかげであることを知る。

どのように人生の条件が整ったか、教えてもらったか。

それは、他の人が見返りなしに活動してくれたから。

親や先生や先輩がやってくれたことくらいは、少しは見えるかもしれないけれど、他にも果てしないほどの誰かの努力や覚悟があって今の環境があると思う。

では、自分が何をしたらいいか。

社会の中でどういきたらいいか。

世の中に当たり前のように存在していて、成長の過程で知っている(でもなぜそうなのか考えたこともない)ことを、改めて大きな概念として一般性をもたせて理解させてくれる本でした。

こういう授業があれば受けたいし、子どもにも受けさせたいな。

経営者、経営者さんと関わる者として
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・・・に留まらず、小説、学術系まで。
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