月曜なので、「読んだ本シリーズ」です。
またしてもタイトル買いした本。
宇宙人と出会う前に読む本
全宇宙で共通の教養を身につけよう
高水 裕一 ・著
「いつか宇宙人と出会ったとき、恥をかかずに交流できるようになるには、地球の常識にとらわれず、宇宙のすべてにおいて通用する普遍的な教養を身につけておく必要があるのです。」
とのことで・・・
様々な惑星の宇宙人が集う「惑星際宇宙ステーション」に地球チームの一員として乗り込み、まったく違う常識の宇宙人と交流するお話。
タイトルも設定もセンセーショナルですが、著者はれっきとした宇宙論の第一人者。
早稲田で博士号をとり、東大京大での研究員を経て、ケンブリッジではスティーヴン・ホーキング博士に師事した経験をもつ、筑波大の研究員。
そして、驚いたことに、私とあまり年が変わらない(私の3歳年上)。
1,自分にとっての常識は他にとっての常識とは限らない
地球人からすると太陽はひとつですが、他の惑星の方からすると太陽がひとつとは限らない、むしろ太陽がひとつしかないのは少数派かもしれないというお話。
自分が「常識だと思っていること」に拘ってはいけないことくらいわかっていたつもりでも、多くの人が「これは全員の常識のはず」と思っている前提すら疑えるようになれれば、いろんなことにイライラしなくなるでしょうし、より多くのことを学ぶことができるだろうなと読みました(本書の内容からは外れているかもしれませんが私の感想です)。
太陽や月の数の話から派生した宗教の話も興味深いものでした。
2,シンプルこそ美しい
理論に確証がもてるかどうかの指標のひとつとして、「シンプルであるか」が挙げられています。
「できるだけ少ない前提のもとになりたっている理論」が素晴らしいものであって、多くの前提のもとになりたっている理論は完成度が低いものです。
何かを考えるときには、「小学生にでも説明できるほどシンプル」であるよう気をつけたいいものです。
3,抽象的な概念が発達している&外界の存在を知っている⇒知的生命
著者はイルカも知的生命からは除外しています。
著者が考える「知的生命」である要件とは、「みんなで協力しあえる社会性」などではないそうで、「抽象的な概念が発達していること」「外界の存在を知っていること」の2点だそうです。
「抽象的な概念が発達している」とは、見えないものについて想像したり、理解したりできるということです。
「外界の存在を知っている」とは、自分の生きる外には自分が知らない世界が広がっていることを認識できているということです。
「知的生命」という話で出てきましたが、「知性がある」と思う人間はこういった要件を満たしている方だと思います。
宇宙のことがまったくわからない私は、知らないことだらけどころか、正直、読んでもわからないことだらけでした。
「ブルーバックス」という科学系の分野の本も初めて読んだレベルです(すいません)。
それでも・・・面白かった!
地球の外の世界どころか、今日々の生活を送っている身の回りのことに活かせる話がたくさん。
「こういった人間になりたい」と思う本でした。
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