子どものころにやっていたテレビ番組「さんまのSUPERからくりTV」の中のコーナーのひとつである「セインのファニエスト外語学院」。
とても面白くて好きなコーナーのひとつでした。
そこでひときわ異彩を放っていたボビー・オロゴン。
ただただ面白いだけかと思っていたのが、実は今ではたいそうな実業家さんらしいです。
そのボビーの本。
「あのボビーがマトモなことを語っているなんて、読んでみたい!」と購入。
やはり明るく元気に、すっと入ってくる語り口で
なぜボビーがお金持ちになったのかを語ってくれる本です。
・お金は貧乏を楽しめる人のところにやってくる。
自分のいいところがあるとすれば、どんな状況でもポジティブでいられること。
日本に来たころは、1週間の食費が300円だったそう。
それでも憧れの日本で生活しているから、仕事がつらくても
朝起きだけで「ああ、オレは幸せだなあ」と思った。
本当に辛い人はご飯を口にいれても受け付けない。
アフリカでそんな大人や子どもをたくさん見てきたそう。
自分で食事ができるだけですごくありがたいこと。
幸せを感じられるかどうかは、持っているお金の額ではなくて気持ち次第。
アフリカの言葉
「もっとも幸せな人は、最高のものをすべて持っているわけではない。彼らは、すべてのものを最高にしているだけだ」
・ネガティブに考えない。
元気になりたいなら何も考えないこと。
考えるより、今やっていることを楽しむことが先。
人生どうにかなるから。
アフリカのことわざ
「馬が川で水を飲むとき、その馬が飲むべき水が口元を避けることはない」
馬が飲む水は最初から決まっていて、その馬のところにかならず流れてくるから
何をしていても飲めるということだそう。
みんなが心配しているほど、世の中は厳しくない。
アフリカの考え方
「今日足りないものが、明日はあまる」
ネガティブに考えなければ、明日は足りて、しかもあまる。
・今やりたいことをやれるのが豊かということ
アフリカでは
「人間は生まれるときにすべてのものを手に握っていて、この世を去るとき、それを全部返していく」
と言われているそう。
どんなにお金があってもあの世には持っていけないので、
楽しくこの世に返していった方がいい。
ナイジェリアの人たちは、将来のことなど心配せず今を楽しんでいる。
お葬式もにぎやかな大宴会だそう。
価値観や考え方はひとつよりふたつ、ふたつより3つ知っておく方が
世界が広がる。
世界に目を向けて大きなスケールで考えると、それだけ自由に羽ばたける。
アフリカから来たボビーならではの見識、
実業家の父に育てられたボビーならではの感覚など
面白く、現金になるだけでなく、視野を広げてくれる本でした。
ボビー、ただの面白い人じゃなくて、すごい人だったんだな。
経営者さんと関わる者として
ビジネス系、組織論系、経営論系・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。