花火大会(前日準備・当日・翌日清掃)の3日間が過酷だったせいか、どうにも1週間ずっと体調が悪くて、いつもより遅い時間となってしまいました。
月曜なので、『読んだ本シリーズ』です。
社会人(というかこの仕事)10年目なのに恥ずかしいですが(とはいえ、基本が大切!)・・・
コンサル一年目が学ぶこと
大石哲之 (著)
1,端的に話す
「結論から話す」はよく言われることですが、著者のコンサル新人時代の体験が紹介されていることで、その意味がよくわかりました。
「できたか?」を聞かれたときに、相手が知りたいのは、できたか、できていないかという事実のみ。言い訳は聞きたくない。できていないのなら、できる方法を考えるだけ。
2,数字とロジックで語る
世界共通言語は、英語ではなく、ロジックと数字。
グローバルなプロジェクトでの著者の体験から書かれていますが、同一国籍同一人種しかいないような日本の会社だとしても、価値観や文化は人それぞれ。
新しい価値観に合わる等、ひとつの文化に統一しようとするのではなく、文化が違っても認め合えるローコンテクストなルールや基準を掲げて、論理と数字でコミュニケーションをする。
3,期待される成果物のイメージを明確にする
仮に曖昧な指示が出たとしても、曖昧なままにしない。
指示を出す側も、受ける側も、次の共通認識をもち、期待値を明確にする。
その仕事の背景や目的、具体的な成果物のイメージ、クオリティ、優先順位や緊急度
4,考え方を考える
いきなり作業に入るのではなく、どのように進めたら求めている答えに行きつくことができるのか、アプローチ、考え方、段取りを最初に考える。
本にはコンサルティングという無形のものを売る専門職の性質上、企業に「お金を出そう」と思ってもらうために出す提案書で何をしているのかが書かれていました。
こういう考え方を使ってこれらの要素を調べていったら何が得られてその問題が解決するというものです。
5,本質を追求する
すごく時間をかけて分析された資料、とてもきれいに作られた資料であっても、「だから何?」と思うことありませんか。
個々の分析は作業として必要であっても、求められているのはそれらを統合した「だから何なのだ」という本質を示すことです。
著者のコンサル新人時代に言われた「こんな資料はいらない。私たちが欲しいのは、こんな資料じゃない。バラバラな情報ではなく、本質を教えてください」という言葉が「考えるとは何なのか」をよく表しています。
本には30の「学ぶこと」が紹介されており、ロジックツリーや仮説思考などはもちろんのこと、他にも多くを学べるものでした。
自分の仕事を速くするだけでなく、多くのことには相手や協力者がいるものですから、すれ違いなく相手の時間も無駄にせず一緒に物事を進めていくにも有効な知識でした。
経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。
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8月13日(日)から16日(水)まで弊所ではお盆期間休業となり、事務所の電話がつながりません。
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この間のメールでのお問い合わせは、8月17日(木)以降順にお返ししてまいりますので少々お時間をいただきますが、ご了承ください。
どうぞよろしくお願いいたします。