毎週月曜は、【読んだ本シリーズ】
今週の本は題名にひかれたコチラ。
タピオカ屋さんに限らず、大量に店舗ができて消えていく食べ物ってありますよね。
フルーツ大福屋さん、食パン屋さん、ずいぶん昔にコロッケ屋さんもあったな。
「いつ辞めるか」の見極めが重要かと思いますが、やってる本人には難しいでしょうね。
タピオカ屋はどこへいったのか?
商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ
菅原 由一 (著)
1,特権をいかして学校などの太客をつかむ
商店街のお店がどうしてなりたっているか。
スポーツ用品店も文具店も店舗での小売販売だけで経営が維持できるわけではなく、
学校指定用品を取り扱うことで安定売上を確保している。
学校が顧客として優れているのは、毎年新入生が入り、新たな需要が生まれる点。
学校に近い、近所に競合が少ないなどの自分が満たす条件を生かして太客を見つける。
2,無料化の5%ルール
ゲームなど、無料で使えるものが多い。
「無料で遊ぶ人ばかりが増える」と無料化を心配する声もあるが、
スマホゲームなどのウェブコンテンツでは、ユーザーの5%が有料サービスを利用すれば
事業が成立するといわれている。
95%が無料で遊ぶ人でも、5%のコアなファンをつくれば事業は成立する。
3,推し活は自己効力感を与え、さらに承認欲求をも満たす
推し活の原動力は応援の気持ち。
自分の行動(応援)が成果(推しの成長や成功)に影響を与えていると実感することで
喜びを感じる。
好きな人の役にたつことで自分の存在価値を再認識できる。
これを「自己効力感」という。
さらにより強い自己効力感を求める人は、自分の生活費を削って推しのためにお金を投じる。
多大な協力をして推しに認識されたり感謝されたりすると、
自己効力感だけでなく自分の存在を周知したいという承認欲求も満たされ、
さらに推し活意欲があがる。
(ホストクラブがよい例)
おそらく経営者さんにとっては単調な本かと思いますが、
とても平易な書き方で書かれているので学生さんが世の中を知るために読んでみるとよいのではと思います。
経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。