月曜なので《読んだ本シリーズ》です。
最近はカウンセリング的なご面談が多い&プライベートでも<聞く>ことが多いので、ついこの本を。
人は聞き方が9割
永松 茂久 (著)
日経新聞の中で1番好きなコーナーは本の広告コーナーなのですが、『人は話し方が9割』の本の横に『人は聞き方が9割』の本の広告が出ていたので、
「どっちやねん」と突っ込んでいましたが、本の冒頭に書いてありました。
「9割」というのは「90%」のことではなく、「ほとんどと言っていいほど大切なこと」という意味だそうです。
1,「聞く」とは何か。話す側と聞く側の違い。
「話を聞いている」と言う人は、「言葉」と聞いている。
「話を聞いてほしい」と言う人は、「感情」を聞いてほしい。
これは、うなずく女性も多いのでは。
とはいえ、自分が聞く側の立場の時に「感情」を聞くことに注力できているかというと、「とりあえず共感が求められているのだろう」とオウム返しをするか、「状況の整理」に頭を使ってしまうかが多いと自覚がある。
「感情」を聞いてほしい。
心にとどめておこう。
2,「聞く力」は「話させる力」。お手本はさんまさん。
明石家さんまさんの司会は「話させる」という技術がつまっている。
「聞く力」はさんまさんから学べ。
確かにさんまさんって、オシャベリのようで、実は手をたたいて笑ったり、「そうか。誰々は、〇〇と言って、それで?」「そうか、○○したんか」と、相手が言ったことをそのまま繰り返していること、そしてその後を引き出すことをしている時間ばかり。
さんまさんが自分で話している時間は見当たらない。
さんまさんは芸能界では随分な大御所さんで、ゲストはさんまさんより芸歴が短い方であることがほとんど。
私のまわりでは、年上の人が自分の話をせずに「話させる」ことはあまり見かけないので、これはすごい特殊なことなのでは。
私もさんまさんを見習おう。
3,「やらないこと」を決める。
著者は「やらないこと」としていくつか紹介していましたが、全部は気をつけられないので、2つだけピックアップ。
自分とは違う意見は、「間違っている」のではない。正確に表現すると、「自分とは違う」ということ。
正論には気をつける。相手をひとりの人間として尊重してこそ、いい関係が成り立つ。コミュニケーションをとるときに、「教えよう」とか「相手の考えを正してやろう」などとしない。
自分もよく(やられる側で)嫌に思うこと。
でも、つい自分もやってしまっていると思う。
年や業歴があがるに従って常に心においておかなければ。
悩んで、孤独で、勇気を出して話したところ、相手の反応によって傷ついて、そして口を閉ざしてしまう。誰にも相談しない。話せば変わったかもしれないのに。
それが悩んでいるときのループだと思います。
少なくとも私はそうです。
だから特に離婚関係のご面談の際には、自分がすべきことの最低ラインとして、「どう聞くか」には注意をしています。
仮に相手が私とは合わず私では力になれなかったとしても、その人の口を閉ざさせてしまうのではなく、「次の人に話せる状態」で帰ってもらえれば、他の人によって救われる可能性があるので。
ご面談時に留まらず、常に「聞き方が9割」の姿勢でいたものです。
経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
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