月曜なので読んだ本シリーズです。
コロナ禍でなくても存在していましたが、コロナ禍で顕著になったと思います。
私の住む多治見市では、その後の選挙でも気になりました。
『集団心理』について。
読んでみると、これまでの実生活の中で「これか」と思い当たる例がたくさん。
コロナ禍で知っておきたい心理学
「集団心理」編
~誹謗、中傷、いじめの心理~
的場 智之・著
人は、集団では思考停止に陥り、自分の考えや行動を深く顧みることなく無意識のうちにいじめや暴力に加担してしまう。
これを「集団心理」として説明している本です。
実際にコミュニティの一員として活動するとき、倫理をつかさどる脳の活動が弱まることが明らかになっているとのことです。
集団に所属して行動することで、匿名性が強くなり、無意識のうちに個人としてのアイデンティティは低下する。
思考は単純化して行動を感情的にさせる。
「集団のうちのひとり」である場合や、「自分以外の誰かの名前」であれば、
平気で人を非難、攻撃するような態度をとっているのがこれにあたるのでしょう。
「『みんなが言っている』『誰々が言っていた』と言うが、あなたがわざわざそれを私に伝えたということは、あなた自身がそう思っているということでしょ?具体的にどの行動からそういう評価をして、具体的に何をどうしたらしたらいいと思うの?」
と聞くと答えないですよね。漠然としたこと、同じセリフをただただ繰り返すだけ。
(こんなこと書くと、私と友だちになってくれる人、減りそうだな(笑))
「自分の意見」「自分の発言」ではない状態にしているとき、特によく考えて言っていないから。
人を非難するようなことでも、なぜかよく考えずに「言ってもいいこと」になってしまっていること、なぜか「批判していい相手、自分は評価評論していい立場」になってしまうこと、納得いきませんし傷つきます。
コミュニティではリーダーの行動に危険性があっても、他の個人に容易に感染していき、コミュニティ内での同調した行動によって興奮状態になっていく。
ハタから見ると異様な判断、異様な言動であっても、宗教かとさえ感じるほど盲目的に進んでしまうのは、この原理でしょう。
自分の倫理的な意識をもち続けるために、
・狭い範囲での判断や常識、多数決が当たり前ではないと捉える
・コミュニティが同調している発言を鵜呑みにしない
・自分の真意を見つめ直す
を常に心がけて生きていたいと思います。
そして、こういった心理で人が動くことも重々に承知して、振り回されないよう、傷つきすぎないよう、生きていきたいものです。
(いや、まぁ、こう見えて、何億年にもわたって気にしてしまうんですけどね(笑))
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