数学的な仕事術大全・読んだ本シリーズ127

多治見ではこの週末が花火大会でした。

花火大会実行委員会として、今年はチームのリーダーをやっていたので何か月も前から動いてきました。

とにかく心配だったのは、前日の設営から、当日はもちろん、翌日の清掃までの野外作業。

「危険な暑さ」と連日報道される中で、こんなエアコンの聞いた部屋で座ってばかりいる士業の人間が生き延びられるのか・・・

とりあえず、今日も生きております。

こんなとき、生き延びるだけで必死の役立たずの私(デスクワーク系のチームのリーダーなので、花火大会自体の役にはたっていますよ!)と違い、

建設業のメンバーは本当に要領のよい設営をするので、尊敬しますね。

パッと集まった即席メンバーでも、「最終的な出来上がり、そのための工程、どんな前準備をしたら要領よくできるか」が見えるのでしょうね。

彼らの行動は、倉庫から備品を出してトラックに積み込む時点から惚れ惚れします。

さて、月曜なので【読んだ本シリーズ】です。

「数学的」な仕事術大全

結果を出し続ける人が必ずやっている

深沢 真太郎 (著)

1,想定外を避ける標準偏差

平均だけを意識してはダメ。

  • 48点、50点、52点の平均点も50点だが、
  • 30点、50点、70点の平均点は50点。

平均と各データとの距離を意識すること。

各データを見ると、ひとつめは平均点から2点、ふたつめは平均点から20点の距離がある。

平均からの距離の平均の2乗に平方根(ルート)をつける。

※平均より「大きい(プラス)・小さい(マイナス)」は問題ではなく、平均からの「距離」が問題。

・・・これが「標準偏差」。

標準偏差2つ分の範囲(プラスもマイナスも)を想定すればOK。

(基本的にその範囲にデータが入るはず)

標準偏差が「2」であるならば、

平均点50点に対して、下(平均より低い)も上(平均より高い)も、

標準偏差2の2倍分見込むことにする。

46(平均から2×2下の点数)から54(平均から2×2上の点数)を見込んでおけば、

「想定外」は避けられる。

※ここでは省くが、理論値を導きだすための単回帰分析のやり方も紹介あり。

2,数学的に文章を読む、数学的に文章を書く

ごく普通の文章をいかに数学のように読むか。

文章を塊に「わける」。

そしてその塊どうしの関係を理解できるように「つなぐ」。

関係性とつなぎ方

理由→なぜなら

対→一方で

例→たとえば

書くときは、まず自分が好きなように文章を書いて、

その後この作業をして、再度文章化すればよい。

そのときに気をつけることは・・・

・とにかくシンプルに、無駄を省いて書く。

・前提は本題の前に。

・要約できるように書く。

3,数学的に話す

話すときのコツ

・定義(まずこれが最後まで聞いてもらえる話にする)

・分解と構造化(「わける」と「つなぐ」を意識。読む、書くと同じこと。3点あげるのが良い)

・比較(根拠の説得性の正体)

・モデル化(誰もが正しいと思っているモデルを用意し、それを挙げた後に自分の話をすることで説得力が増す)

話し方のお手本は

数学者の秋山仁、東京都知事の小池百合子、元サッカー選手で実業家の本田圭佑。

先日、娘と共に高専の入試説明会に行った際、

入学判定の評価の仕方を教授が説明してくださったのがとてもすっきりと理解できて、

理系の人の頭の中って面白いなと思っていたのですが、

もしかしたら、こういう方法が染みついているからかしら。

私は、話が長くなりがちで伝わらないことがあるので、数学的な書き方と話し方を身に着けようと思いました。

経営者さんと関わる者として

真面目なビジネス系、組織論系、経営論系・・・に留まらず、小説、学術系まで。

『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。

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