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毎週月曜は『読んだ本シリーズ』
今週の本はこちら
日本語の作法
外山 滋比古 (著)
ここでもずいぶん前に紹介したことのある
『思考の生理学』の外山(とやま)さんの本です
2010年に発行されており、
現在とあっていないというわけではなく(昨年第6刷があった)、
現在はここに書かれていることが『より進んでいる』と感じます。
・無用の話の楽しさ
用もないのに話すのが面白い。
たわいもない、罪のない話をして楽しむことを発見して
ヨーロッパでは、サロン、クラブというものが誕生した。
クラブで話される無用の話のことを英語で「スモール・トーク」と言う。
飲み屋の集まりも、スモール・トークをサカナにすればクラブに近くなる。
※日本のサロン、クラブは本式からかけ離れている。
心あるビジネスパーソンは、既にスモール・トークの妙を心得ているようだ。
・ことばはやさしく、わかりやすく
マスコミはことばを大切に、受け手にやさしいことばを心がけてほしい。
こなれない言葉を多用するのは努力不足。
すべての人にわかる、美しいことばに、もっと神経を使ってほしい。
外来語、カタカナ語を乱用するのは怠けであり、相手を小ばかにしている。
今の日本人はことばの教養が不十分であり、あいまいなことをカタカナ語でごまかす。
明治の日本人は、おびただしい外来語が入ってきた中で、訳語をこしらえた。
おかげで日本は文化的属国にならずに済んだ。
大学の講義が母国語でできるようになったのは、アジアで日本が初めて。
・ユーモアのセンス
党首会議で当時の福田首相が小沢民主党代表に向かって
「どなたとお話したらよいか、教えていただきたいのです」
と言った。
「あなたとでは話になりません」ということだろうが、
「教えていただきたい」というのはユーモアがある。
緊迫した情勢にあってもなお、ことばを選ぶことのできるゆとりはさすが。
読んだ本シリーズ
週に一冊アウトプット企画
毎週月曜にブログとインスタに備忘録3点をアップしています。