3月。
今月は教育委員として、「教育委員会告示」をするために、小中学校の卒業式に参列しています。
先日参列した中学の卒業式は、「1年後の娘の姿」を想像して(娘は現在中2)なんだか寂しく、そして不安になってしまいました。
最近月日が流れるのが恐ろしく速いので、もうすぐに娘が手元からいなくなってしまうような気がします。
さて、今週も月曜は変わらず、【読んだ本の紹介】シリーズです。
正義を振りかざす「極端な人」の正体
山口 真一 (著)
正義を振りかざす「極端な人」。
本当、嫌になってしまいますよね。
大部分の人間はついてきていない、誰のためにもなっていない(それどころか害になっている)のに、自分は正しいことをしていると信じ切っていてロクにものが見えない・話が聞けない、そして執拗に絡んでくる。一生懸命周りに言いふらす。
そんな人とはできれば距離を置きたいものです。
とはいえ、そんな人はそこここに潜んでいるもの。
まあ、ひとまず理解だけでもしておこうということで、この本です。
1,正義を振りかざす人の属性。社会階層が高い人が多い。
「ネットで他人をたたくのは、ネットに接する時間が長い若者」ではない。
「ネットで他人をたたくのは、所得のないひきこもり」でもない。
統計的には、男性・中高年・会社で役職を得ている人が多い。
統計によると、社会階層が高い人が多い。
後輩育成のような感覚。
奥底にはなんらかの不安や満たされない思いを抱えている。
その不安を解消しようとしている。
2,正義感から人をバッシングするとドーパミンが出て、正義中毒に陥る。
「悪いことをしている人・企業をしかりつけている、制裁を加えなくてはいけない。教育しなければならない」という気持ちでやっている。
本人たちは自分が正しいと思って、正義感からやっている。
さらにいうと、間違ったことをした人・企業は何を言っても・何をしてもいい相手だと認識している。
3,「極端な人」にならないための5箇条
・情報の偏りを知る
・自分の「正義感」に敏感になる
・自分を客観的に見る
・情報から一度距離をとってみる
・他者を尊重する
タイトルは「極端な人の正体」なので、極端な人についていろいろと知る(というか「ですよね~!」と首がもげるほどうなずく)本でした。
その中で、数の話は「なるほど」と思えるもので、情報から離れては生きられない世の中のみんなが知っておいてほしいことでもありました。
そして、最後の「極端な人」にならないための5箇条で、癒されました。
自分の正義感を疑うこと(自分にとっての正義が他者にとっての正義とは限らない)、
他者を尊重することができれば、「極端な人」に振り回される世の中にならないと思います。
ただ、「極端な人」から身を守る方法は、この本では見当たりませんでした。
今のところの社会では、発見されていないのかもしれませんね。
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