パン屋ではおにぎりを売れ・読んだ本シリーズ14

 

月曜なので読んだ本シリーズです。

 

パン屋ではおにぎりを売れ
想像以上の答えが見つかる思考法
柿内尚文・著(かんき出版)

 

タイトルだけ読むと(サブタイトルがなければ)

何の本かわかりづらいですが

商品開発や経営の本ではなく、

『思考法』の本です。

 

例えば・・・

 

自分がパン屋さんだとして

新たな商品を作ろうとしています。

 

地域の素材を使って何かつくりたいな。

よし。この地域の味噌を使って

味噌パンを作ってみよう。

 

ではなくて、

 

棚の一角に味噌おにぎりを置こう

 

という発想が出てくる人もいるのですよね。

 

 

データから考える

と言うと聞こえがいいかもしれませんが、

それは

満足なデータが集まるまで決められない

ことにもつながりますし、

『発想』という点では、

二番煎じ、三番煎じになってしまいます。

 

例えば、先ほどにお他のパン屋さんの例で、

どんなパンを置いているかを調査したり

「どんなパンが食べたいですか?」

というアンケートをとったりしても

「パン」から離れられないですよね。

 

 

直観や思いなどの非論理的な思考力が

先が見えない時代を生きていくうえで

より求められる

という著者の言葉に大変共感します。

 

『ゴールを決める』=そもそもからはじめる

 

ことによって常識(だと思っていたこと)も

疑って、思考することで

新たなアイディア・選択肢が出てくることでしょう。

 

パン屋さんの例にしても

パンしか売ってはいけないわけではないのですよね。

3世代で愛されているお店だから

祖父母世代に喜んでもらいたい。

とか

目の前が高校だから部活前の高校生に

お腹いっぱいになってもらいたい。

とか。

単純に、パン屋なのに

おにぎりあったら面白くね?

でも。

 

『思い』や『そもそも』から始めたら

また違うアイディアが出てくることでしょう。

 

 

著書の中で筆者が言った

『考えているつもり』で『思っているだけ』

という話は、表現は辛辣ですが、

そのとおりのことも多いなと感じました。

 

自分が何かを生み出さなくてはならないときに

自分では考えたつもりで資料を出したのに

「もっと考えてこい」

と言われてしまう人も多いのでは?

それはきっと「考える」ができていないのでしょう。

本著には、6つの思考法が紹介されていましたので

「考え方」(何かを生み出すときのアイディア出し)

に困ったときに、利用してみては。