思考停止という病・読んだ本シリーズ7

 

 

月曜なので、読んだ本の紹介です。

今日は、認知科学者トマベチさんの著書

思考停止という病
苫米地英人・著(KADOKAWA)

 

 

私は『反応』『考え』は違うと思っています。

ネット上のレスポンスのほとんどは『反応』

会議の中で、さも賢げに言っているのも

ただの『反応』(性格悪(笑))。

言われたことをそのまま

「やらなきゃ」とするのも『反応』

 

『自分のアタマを介していない』のは

『反応しているだけ』であって

『考えていない』というのが私の認識です。

 

本

 

この本の著者も、似た考えをしており

次のように言っています。

世の中のほとんどの人は

自分で考えていない。

インターネットで手軽に

情報を得られるようになったことで、

他人の情報を取得したのが

自分の思考になってしまっている。

 

 

著者は、「考える」の定義を

思考することは、
創造的な問題解決活動である

としています。

 

さて、著者は、「世の中の大半の人は考えていない」

としているわけですが、

では、どうしたら「考える」ことができるか?

「考える人」になれるか?

 

 

その方法としていくつか挙げられていましたが、

ひとつ紹介するならば・・・

 

普通、常識、当たり前、定説と言われる
「ノーマル」を徹底的に疑おう。

ということ。

 

私も大いに共感です。

重要なのは、

入ってきた情報をそのまま受け入れることや

今の話題にそのまま振り回されることをやめて

根幹に立ち返ることだと思います。

 

ここで、この本の中で私が「素敵だな」と思った

言葉を紹介します。

 

唯一「ノーマル」と認めていいのは、

自分自身の認識のみ。

本来、自分で考え、

自分の価値観で生きる選択こそがノーマル。

 

情報社会で、なぜか逆に

個性や多様性が排除されているのって、

私はこれだと思うんです。

誰かのノーマルを、自分の価値観を通さずに

そのまま自分のノーマルとして、

それをそのまま外に発信して、

それがたくさんの人からなされていることが原因。

著者のこの言葉は

胸に留めておこうと思いました。