感情マネジメント・読んだ本シリーズ81

 

祝日の月曜日。

棚の下、キッチンやお風呂の排水溝、洗濯槽(久々!)・・・

ありとあらゆる掃除をしていたら、夢中になってしまってブログのアップが遅い時間になってしまいました。

 

さて、今週の本はコチラ

100%仕事で折れない

感情マネジメント

神谷 海帆・著

 

 

読んで知りましたが、著者は娘さんを育てるシングルマザーで起業家さんなんですね。

著者の話の中で共感すること多々。

そして、女性として生を受けて、育てられ方や社会の中で染みついてしまった振舞い方も、いつの間にか自分をなくしてしまった過去も似ているのだと思います。

 

世の中には、

ネガティブな感情=悪

ネガティブな感情はポジティブにチェンジしよう

といった考え方があふれていますが、この本は違います。

 

ネガティブな感情も認めている(それどころか歓迎している)のです。

 

言葉の言い換えなんかで自分の抱えている心の奥底のモヤモヤが消えてなくなるわけではないので、ちまたであふれる「ポジティブにチェンジ」という考え方より、この本のような考え方の方が、私にはスッキリします。

 

本

1,感情はコントロールせず、そのまま受容し、肯定して、寄り添う。

これはカウンセラーが行っていることですが、これを自分自身にしてあげようというのです。

確かに、私も離婚相談などご相談の際には、まずこれをやっていますね。

ただ、自分にしてあげようとは全く考えたこともなかったので目からうろこ。

 

 

2,成功者ほど感情を表す言葉をよく使っている

本の中で会話の例が出ていましたが、まったく感情を表す言葉を使わずに起きたことだけを話していても会話が成立するのです。

(意識していませんでしたが、ロジカルに話しているのではなく打ち解けた場で感情豊かに話しているつもりでも、言葉だけ拾い上げてみると意外とこういったことはあります。)

意外にも、人は感情にフォーカスした話し方をしていないのですね。

そこで、感情を表す言葉をよく使うことを推奨しています。

 

 

3,「成功したら困る」という隠れた想い

夢が叶うことを望みながら、心の奥底で「本当に叶ったら困る何か」が存在しているが、それに気づかないことが多いという話がありました。

本当にそのとおりで、「自分なんかが」「幸せになってはいけない」「楽をしてはいけない」といつもブレーキがかかってしまいます。

そこで著者から素敵なメッセージがありました。

 

あなたは幸せになってもいいのです。 

夢を叶えてもいいのです。

欲張りに全てを望んでもいいのです。

 

 

4,自分の可能性と他人の可能性は全く別のものである。

可能性を信じられないこと、願望にブレーキをかけてしまうことの原因を突き詰めていくと、子どものころの体験に行きつくことが多いです。

確かに親には可能性を低く見積もられることが多かったように思います。

なぜかはわかりません。

大人になっても周りから「できるわけない」という言葉を投げつけられることもありました。

自分も娘や周りに対してそうしないよう気をつけたいものですが、そこで著者から納得の言葉がありました。

 

自分の恐れを正当化して、もっともらしく他人に説明や説教をしてしまいがち。 

自分の感情と他人の可能性は全く別のもの。

自分の可能性を信じられないから、他人の可能性を信じられない。

 

 

5,感情は組織にまで影響する

働きやすさ、働きがいだけでは、従業員の離職が止められない今、「従業員幸福度(EH・エンプロイーハピネス)」が注目されています。

そのためには、一人ひとりの価値観をお互いに理解しあう風土(=心理的安全性)が必要です。

お互いを理解しあうための方法として、自分自身の中にある「深い感情」を理解することを勧めています。

それにより相手とのコミュニケーションが変わります

人と深くつながる心の奥底での深いコミュニケーションが幸せな人間関係を築くとのことです。

 

 

自分の感情に蓋をしたり、自分を大切にせず他人を大切にすることがクセになっていたり、自分の可能性に枠を定めたり、自分が幸せになることにブレーキをかけたり・・・

それを解決するため、自分に向き合うレッスンも紹介されていましたが、それに向き合うのもなかなか勇気がいることですよね。。。

カウンセリング、人にはできるんですけどね(笑)

 

経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。

 

岐阜・愛知・三重・静岡で緑ナンバー(一般貨物)
の許可を取るならエール行政書士事務所にお任せください。
行政書士は『どこも一緒』ではありません。
運送業は運送業の専門家へ。