13歳からの地政学・読んだ本シリーズ10

 

月曜なので、読んだ本の紹介です。

今週はコチラ↓

 

13歳からの地政学
~カイゾクとの地球儀航海~
田中孝幸・著(東洋経済新聞社)

 

日本を含む世界の国々の

これまでの問題や今の問題の本質

地理的な原因によるかけひきなどを

子ども向けの簡単な文章とキャッチーな設定

つづった本です。

・・・要するに簡単に読めます!

 

 

例のごとく、日経新聞の本の広告で目にとまって

思わずネットで購入してしまいました。

娘にプレゼントしようと思って。

(最近中学にあがって13歳になる年なので)

 

テレビやネットで情報に触れて

それを鵜呑みにしてしまう前に

これを読んでほしい。

そう思います。

 

本

 

本の中で出てきた

差別の反対は「交流」だと思う。

対象と交わって、

知らないことを減らしていくことが

差別をなくす。

 

同じようなことをした場合でも、

テロリストになることもあれば、

ヒーローになることもある。

それは、それぞれの立場によって違う。

 

法的に正しいことを

となえているつもりでも、

世界の大多数の国々に、

心情として理解されないおそれがある。

 

この3点は、心に留めて生活したい、

そして情報に触れたいところ。

娘にもそうしてほしいところ。

 

 

1つめ。

「交流して知る」をしないので

いつまでも相手の考えや行動がわからず

「排除する」、「自分と同化させる」

選んでしまうのだと思います。

 

 

そして2つめ。

自分の価値観で『良い』と捉えていることが

別の人からは全く別の捉えられ方をしていること、

いくらだってありますよね。

国レベルでも一緒。

日本だって、かつては

「内でのヒーローが他から見るとテロリスト」

ということもありました。

 

 

余談ですが・・・

ちょうど、この本を喫茶店で読んでいるときに

隣の席に座っていた男性(まったく知らない人)が

戦争中に子ども時代を過ごした方のようで

同席の男性に、当時の日本の空気感と

今のロシアを見ていて感じることを

語っていて、興味深かったです。

 

 

そして、3つめ。

個人レベルで

正しいことを言うかどうかではない。

結局はそれを受け取るのは

感情をもった人だから。

ということはよくあると思います。

 

それは、国レベルでも同じとのこと。

そもそも法だっていい加減なもの(特に国際では)。

そして法から取りこぼされた側の人にとっては

「法に合っているから」というのは

大した理由にならず受け入れられないもの。

 

人間の心情のコントロールが

莫大なエネルギーとなったときに

戦争だって実現するわけですものね。

 

日本が「強い側の国」と思われていれば

「そうでない国(歴史上そちらの方が多い)」

から共感されないことや

受け入れられないこともあって当然です。

 

 

世界情勢を考えるとき、

無意識に日本の教育で使われている世界地図を

頭に描いている方が多いと思います。

地球儀で見ると、

また少し違った目線で見ることができることも

この本で学びました。

 

 

※2022年5月3日 FAX番号が変更になりました。
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