毎週月曜は、『読んだ本シリーズ』です。
今週はこの本。
”ココ一番”の真心を
カレーハウスCoCo壱番屋創業者 宗次徳二・著
最近打ち合わせで宗次さんのことが話題にあがって、彼の生い立ちに興味があったのでこの本を選びました。
私からすると『壮絶な生い立ち』なのですが、本人はあまり悲観している様子もなく、ハングリー精神としてメラメラと燃え上がっている様子も見えず、「当時は貧しい子がいっぱいいたからいじめられなかった」というような記載もありました。
激しく大変な子ども時代を過ごした彼がこのような社会貢献をする人間になったことに興味があったのですが、彼は彼の人生しか歩んだことがないので、彼にとっては『それしかない』『それが当たり前』なのでしょう。
ニコニコ、キビキビ、ハキハキ
という接客方針がココイチ以前の喫茶店時代からこれほどまでにビッグ企業になった今まで一貫していることも、
自分が大事していることを妥協せず守り続けてきた彼だからこそのことでしょう。
難しい言葉でないことも浸透するポイントかもしれません(本人はそんなこと書いていませんが)。
「ニコ、キビ、ハキ」は今や社是だそうです。
フランチャイズ展開やのれん分け(「ブルームシステム」)について、
FC本部は加盟店のため。
という言葉が使われていましたが、その言葉のとおりのシステムで多店舗展開しています。
フランチャイズの常識とは異なる制度を取り入れているものの、加盟店のメリットを考えて、加盟店が長く繁栄することが結果として全体の利益になっています。
「経営」とは「継栄=継続して栄えること」という言葉も書き記していました。
宗次さんが恐ろしく早起きなのは有名な話ですが、9時の始業に対して5時に出勤していたそうです。
それが始まったのは、お客様からのアンケートはがきを読むようになってからとのこと。
どうやら早起きだけでなく、「今年は365日5500時間以上仕事をする」と目標を掲げて達成したこともあるそうです。
結局、(稲盛さんの本を読んでも思いますが)憧れるような経営者さんは『それだけのことをやっている』のだと感じます。
そして、それだけのことをするには、労働法に縛られない経営者でなければなりませんね(宗次さんも書いていました)。
本の終盤には、経営から退いた今の活動(社会貢献活動)について紹介されていました。
コンサートについてもいろいろと書かれていたので、宗次ホールも一度体験してみたいなと思います。
経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。
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