先週に引き続き、未来工業・創業者の山田昭男氏の本を。
未来工業さんの大きな特徴には先週着目したので
今週は別の部分をピックアップ。
ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる
山田 昭男 (著)
1,仕事とは、細かな慣習の集積。隠されていた無駄はないか見直す。
伝票整理の方法を変更した。
たかが伝票整理だが、そのうちの一部の作業をやめただけでも全国の営業所でみればか膨大な手間が省けた。
職場に引き継がれている作業ややり方は、定期的にゼロベースで見直す。
隠されていた無場が明らかになる。
毎回やっていること、何年もやっていることでも、
「やめれないか」「本当に必要か」「別のやり方はないか」
自問しようと思う。
2,社員の不満を解消する。わずか1滴の朱でも交わって全体が赤くなってしまう。
未来工業ではたった3人の社員のために駅から無料送迎のシステムがある。
会社全体に関係する就業時間や年間休日の話だけでなく、
わずか3人のためでもこのようなシステムをつくる。
「朱に交われば赤くなる」
いろいろな人たちが集まって働いている職場というものは、
わずか1滴の朱でも交わって全体が赤くなってしまう。
通勤の不便さへの不満が、誰かの悪口や上司の批判に形を変えて出てきて、
そのマイナスの空気があっというまに周りに伝染する可能性がある。
こういった考えをもてない人はマネジメント能力の欠落した人。
無神経な人に管理職は務まらない。
とにかく社員の不満は解消する。
3,上司たるもの、自分の身辺は人一倍きれいにしておかなくてはならない。
部下を管理したがる人ほど、自分を管理できない。
社長のことは誰も管理できないので会社が傾く。
社員は給与の中から自分のお金で車を買う。
社長は会社のお金で高級車を買い、ガソリンも会社のお金で払い、その車に女性を乗せて・・・
というのを社員は見ている。
社員、部下に見られている意識が必要。
そして社員を感動させる。
「ここまでやってくれるのだから、頑張らないと」と思わせる。
社員は社長や上司をよく見ているもの。
本のタイトルからは少し離れてしまいましたが・・・
山田諸昭男氏の気持ちの良いリーダー論が学べる本でした。
「公私混同」というスタンスも私は好きです。
世間の流れとは逆をいきますが
岐阜県でやるのなら、丸ごとひとつの人間としてぶつかっていくのがいいと思っています。
そういったスタンスにOKをくれた本(しかも実績付きの方から)に出会えて嬉しく思います。
経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。