教育委員やら商工会議所やらその他役職やらで、平日に毎日なんだかんだあって、
ゆっくり仕事をできる時間がとれないため頭は仕事をフルスピードで回していて
随分とお疲れモードになってしまい寝ても寝ても眠くて
体も気持ちもしんどくなってきてしまったので、お風呂に行ってきました。
自分に時間と手をかけたことで気を取り直して、今週の【読んだ本シリーズ】です。
ユダヤの教え タルムード 説話集
あまま (著)
本書では、ユダヤ人が語り継いできた説話が20紹介されています。
その解説や、ユダヤ人の母親がどう子どもに語り聞かせるかも書かれています。
1,リスク・コントロール
「キツネと葡萄畑」の話から。
リスク・コントロールとは、リスクと成果が均衡する点を探すことであり、「最小リスクの最小成果」を選ぶ。
「イチかバチか」の勝負に出ることを潔しとし、すべて失って散ることを美学としがちな日本人には馴染みがないが、
ユダヤ人は幼いころの読み聞かせから、リスク・コントロールを学ぶ。
攻撃を受けることの多かったユダヤ人だからこそ、滅びないため、リスク・コントロールが習性になったのかもしれない。
2,人とお金を動かす「仕組み」を作る
20の説話の中で、私が特に興味を抱いたのが「二人の乞食」というお話。
フランスで2人のユダヤ人の乞食が、一方がダビデの星(ユダヤ教の象徴)を置き、もう一方が十字架を置いて恵みを乞うた。
十字架を置いた方に
フランスはキリスト教徒の国なので、十字架の方にお金が集まるのだが、お金が貯まるとそのお金をダビデの星の方に置くようにした(わざとダビデの星にお金が集まり、十字架にお金がない状態を作った)。
すると、通りすがりの人(キリスト教徒)は、それを見て十字架の前にお金を置く
・・・という話。
人が動かざるを得ない「仕組み」を考えることで、継続的にお金を稼ぎ出すということを教える説話。
3,教育とは
成功事例ばかり集めたビジネス書、成功例を語る講師より、失敗例を集めたビジネス書、失敗例を語ることができる講師の方がためになる
というユダヤ人の考えが紹介されていた。
そしてもう1点、教育という点で肝に銘じたいことが・・・
母親が子どもにヒントを出さずに行動させる。
そして、その行動に対して「なぜ?」と聞く。
ということ。
だからユダヤの子どもは、「考えぐせ」がつくと言う。
日本の母親が一番を多く子どもに投げかける言葉は「ダメ」という言葉だ。
だから日本の子どもは「考えないぐせ」がつくとも書かれていた。
この本、子どもが小さいときに出会いたかったなぁ。
しかし、ビジネスでも人生でも使えるヒントがいっぱいなので、
私にも、私の子育てにも、良い学びとして活用していこう。
経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
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