AI vs. 教科書が読めない子どもたち・読んだ本シリーズ44

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、事務所の方は「おおっぴらに」はお休みですが

月曜なので「読んだ本シリーズ」です。

※「おおっぴらに」というのは・・・ご新規のお問い合わせに対してのお休みを設定しているだけの話で(スタッフは事務所の休業日・開所日に関わらず、子どもの休みに合わせて自分で出勤日を決めていいルール)、私は年間365日学び・365日働き・365日遊ぶタイプなので、このブログも三が日でも更新されます。

 

今週の本はこちら↓

 

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井紀子・著(東洋経済新聞社)

 

先週紹介した

すぐ「決めつける」バカ、まず「受け止める」知的な人・読んだ本シリーズ43

を読んでいるときに、この本の名前が出てきて

気になってもはやその場でクリックして購入した本です。

 

 

著者は、2011年から「ロボットは東大に入れるか」

ブロジェクトを進めており、

「東大ロボくん」という名の人口知能の

育ての母とも言える方。

 

2018年発刊ですので情報は少し古いですが

(きっとその後もっと研究は進んでいるはず)

この本から読み取るべき現実は「技術の問題」ではなく

「人間の方の問題」ですから、

今2023年でも(そしてこれから先でも)

大変に興味深い(というか向き合わねばならない)話題です。

 

 

結論として・・・

東大ロボくんは東大入試にはパスできませんでしたが、

MARCH(明治、青学、立教、中央、法政)クラスには

合格できるとのこと。

まあ、それは「AIにできないことは何か」を

知るための研究ということで脇においておいて・・・

 

 

AIに人間の仕事がとってかわられる

などという言葉を聞くようになって久しいですが、

 

それに対し、

AIが得意な部分はAIがやればいい、

AIが不得意な部分こそ人間がやればいい。

という話で終わらせる方もいますが、

今(これから)の社会を生きる人間を考えると

それで済む話ではないのです。

 

 

研究からAIが不得意な部分はわかりました(AIは意味を理解しない)。

では、AI不得意なことが人間にできるかというと・・・

 

現代の子ども達(大人もだと思いますが)は

読解力がない子が多いので

それができない子が多いのです!!

 

読解力の話は本当に切実なものとして

私の心に突き刺さりました。

 

私からすると、なぜ解けないのかわからない

「日本語で書いてある問題文を読みさえすれば答えが出てくるような問題」

が正解できない人が多くいる現実が突き付けられたのです。

実際に私の周りにも日本語が読めないと感じる人は多くいますし、

書いてあることと違うのに「雰囲気」でその場の真実が決定される場面も見てきましたし、

なんと自分の娘も本に出てくる例題を間違えました!!

 

 

きちんと教科書が読めるようにするにはどうしたらいいか

を研究、実践してきた埼玉県戸田市の学校では

学力調査の結果、成績があがっているそうです。

それまで「読めてない」が失点の原因だったのですね。

 

 

今の子ども、20代・30代が働いていく世界は

読解力がある人が価値をもちます。

子ども達、若い人たちの読解力をあげたいですね。

そして、まっとうに社会が回るようにしたいです。

 

 

この本で提唱されている「RST(リーディングスキルテスト)」も、

気になります。

自分も受けたい、娘にも受けさせたいですが、

自宅での受験はNGで、学校等で受けなくてはならないらしいです。

いつか人を集めてやろうかな。

 

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2022年12月28日~2023年1月4日
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