導く力・読んだ本シリーズ35

 

今週の本はコチラ

導く力
自走する集団作り
長尾健司・著(竹書房)

 

高松商業高校野球部を再び

『強い高松商業』にして

甲子園へ導いた長尾監督の本。

 

高校野球の指導方法を論じる本ではなく、

自走する組織

をつくる指導法を記したものです。

 

 

高校野球というと、

絶対的な監督の指示があり、

生徒たちがそれに従う

という構図が一般的かと思いますが、

長尾監督は

生徒たちに考えさせる

を重視して、

生徒たちにやることを決めさせています。

 

練習中、試合中の注意も

監督ではなく生徒同士でやらせます。

 

言えるだけのことを普段から

やっていなくてはならないから

自分の言葉によって

自分の行動に責任をもつようになります。

 

そして、

誰よりも努力する選手の言葉は

仲間に浸透しやすい。

とも書いていました。

これは大人も同じでしょう。

 

 

印象的だったのは、

単に野球の能力だけであれば

他にもっと上がいたとしても

この場所はこいつにしか任せられない

という選手起用をすること。

こいつで点を取られても誰も文句は言わない。

という起用です。

それは、

それだけの取り組みをしてきた選手

ということです。

 

 

最近では、高校でもメンタルトレーニングを

取り入れている学校があるそうですが

日々の努力によって得た自信こそが

最高のメンタル

最後までやりきった人間にしか

自信は生まれない。

とも書いてました。

 

これも、結局、勝負どころで

野球のうまさだけでなく

毎日しっかり練習してきた人に任せる理由にも

なるかと思います。

 

本

 

プロスポーツとは違う、学生スポーツならではの

能力だけではない不思議な力で勝敗が決するの話なども

大学(応援部)時代に体験した

野球部4年生の最後の執念の試合を

思い出しながら楽しく読みました。

 

経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。

 

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