巧みな「人心操縦術」中国古典の教え・読んだ本シリーズ101

 

土日ともお客様宅へお伺いしたのですが、どちらにも小さなお子さんがいて、とても癒されました。

さて、月曜の今日は【読んだ本シリーズ】です。

 

 

巧みな「人心操縦術」中国古典の教え

華僑大富豪の成功法則

大城 太 (著)

 

 

1,計画より観察ありき

 

「計画の不備は失敗のもと」ではなく、「計画より観察ありき」

「勝つ可(べ)からざるは、己に在(あ)るも、勝つ可きは敵に在り」 (孫子)

とあるように、負けない態勢をつくるのは自分次第だが、勝かどうかは相手次第。

 

日本人は「抜けのない計画をつくること」「途中で変えないこと」「計画どおりに実行すること」に重きをおきがちだが、

相手があるもの、状況は変わるものなので、「計画」に拘りすぎない。

 

状況が変われば人の心も変わる。味方だった人が突然敵になることもある。

だから常に観察することが大事。

人の心は見えないが、人の動きは見える。

 

 

2,相手の「理」を利用する。

 

社会の中で「自分はこうあるべき、こうするべき」というその人の「理」を尊重する。

 

理に沿わないことを《無理》という。

相手の理を無視して説き伏せるのは困難なこと。

相手の「理」に沿って説きふせれば、本人が「そうすべき」と思っていることなので、自分ごととして喜んで動く。

 

 

3,議論好きな人や反抗する部下には、「言わせておく」「聞いてあげる」

 

議論好きな人は、自分の意見を主張するので、価値観や好き嫌いがわかりやすく、操りやすい存在。

議論をふっかけられないようにするには、自分の意見を言わず「陰」のポジションを貫くこと。

議論好きは、とにかく自分の意見を言いたい。反論してくる相手は論破しにかかるし、相手の意見を正そうとするので、とにかく主張せずに付き合ってあげる。

議論好きの意見を要約して、「こういうことですか?」と繰り返しながら、少しずつ自分がもっていきたい方向へ少しずつ誘導して、相手の意見で終わったことにして終わらせる。

 

上司の指示に口答えする部下も同様。

たいていは自分を過大評価しており、自分の方が賢いと思っている可能性もある。

「上司はわかっていない」などと周囲に言い続けて、チームの空気を乱すことになる。

「上司はわかっていない」と思っているので、上司が丁寧に説明したところで納得しない。

説明するよりも部下の「なぜ」に対して、「君はどう思う」と質問を返す。

それで何をわかっているつもりになっているか、何をわかっていないのかが把握できるので言わせればいい。

業務の結果と共に徐々にわからせていけばいいこと。

 

本

 

これだけでなく、一冊をとおして勉強になることがたくさん。

中国古典を大事にしてその教えを守っている華僑が成功しているのは、

ユダヤ人が昔から語り継がれている教えを守る教育をしているのにも通じます。

 

結局、「長く残ること(古典)」には社会においての大切なエッセンスが詰まっているということですね。

 

昨年の大河ドラマで信玄が家康に心の中で語りかけた

「勝者はまず勝ちて、しかる後に戦いを求め・・・」(孫子の兵法)

も出てきました。

 

調子の悪かったエアコンが直って、温かい中で書いているので、今日はちょっと長いな・・・

 

経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。

 

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