なぜ、読解力が必要なのか・読んだ本シリーズ63

 

これだけAIが発達してAIが言葉を紡いでくれるようになって、瞬時に情報に接することができるようになって、人間は長文を読まなくなって・・・

これからを生きていく子ども達は「読解力がある」それだけで『他に差がつく』と思っています。

 

我々大人たちも、40歳になっても

「これまでの話を了解していたはずなのに、なぜ今その発言?どうしたらそういう理解になる?」

みたいな「言われたことを言われたとおりに受け止められない人」「書かれていることを書かれたとおりに読めない人」は一定数いると思います(あなたの周りにもいませんか?)。

私もつい曲解してしまうことがあるかもしれない。

 

そこで、中2の娘と国語(読解)ドリルをやりはじめました。

国語にはわりと自信があるし、子どものころはほぼ100点しかとっていないけれど、それでもプライドを捨てて小4からはじめています(「上に出てくるような大人は小学校中学年から国語ドリルをやれ」という記事を読んで)。

毎日ひとつずつやって中3までやれると嬉しいな。

(ちなみに現在2週間。旅行にも持っていきました)

 

 

さて、それでは本題の本の紹介です。

 

社会に出るあなたに伝えたい

なぜ、読解力が必要なのか?

池上彰・著

 

 

 

1,読解力とは

自分以外の他者、直面した状況などの多岐にわたる「相手」のことを正しく理解する力

読解力には、「論理的読解力」と「情緒的読解力」のふたつがある。

 

「論理的読解力」は、相手の主張を理解する力、多角的なものの見方を身につけるための力。

「情緒的読解力」とは、自分とはまったく違う境遇の人、考え方が異なる人、自分がしたことのない体験をしている人に対しても共感できる力。

 

ちなみに読解力というと国語ばかりを想像されるでしょうが、数学(算数)にだってつながっています。

例えば、因数分解で磨かれる力は、ものごとの共通項を探して分類・整理する力。

 

 

2,知識がある

知識が豊富なのは、だたの「物知り」

知識を自分の言葉にして伝えられたり、知識と知識を結びつけて何らかの論理を作ったりと、知識を駆使できる人が「教養のある人」。

 

 

3.読解力の高め方

読解力を鍛えるには、「書く」「聞く」「伝える」「読む」。

相手が何を言いたいのかを常に考えながら聞き、わからないところは、聞き返す。

ポイントをついた質問ができるようになれば、読解力が身につく。

新聞を読む、書き写す、要約する。

推理小説を読む。

 

 

本の冒頭では、緒方貞子さん(国連難民高等弁務官)の「本質を読み解く力」で、難民の定義を拡大してルールを変え、以降の多くの人々の命と生活を救った例が紹介されています。

 

さすがにそこまではいかなくとも、読解力があれば仕事や人間関係が円滑に進み、自分や周りが気持ちよく過ごせることでしょう。

私も高めたいですし、これからを生きていく娘には是非身に着けてほしい力です。

 

経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。

 

岐阜・愛知・三重・静岡で緑ナンバー(一般貨物)
の許可を取るならエール行政書士事務所にお任せください。
行政書士は『どこも一緒』ではありません。
運送業は運送業の専門家へ。