人は聞き方が9割・読んだ本シリーズ88

 

月曜なので《読んだ本シリーズ》です。

 

最近はカウンセリング的なご面談が多い&プライベートでも<聞く>ことが多いので、ついこの本を。

 

 

人は聞き方が9割

永松 茂久 (著)

 

日経新聞の中で1番好きなコーナーは本の広告コーナーなのですが、『人は話し方が9割』の本の横に『人は聞き方が9割』の本の広告が出ていたので、

「どっちやねん」と突っ込んでいましたが、本の冒頭に書いてありました。

「9割」というのは「90%」のことではなく、「ほとんどと言っていいほど大切なこと」という意味だそうです。

 

 

1,「聞く」とは何か。話す側と聞く側の違い。

 

「話を聞いている」と言う人は、「言葉」と聞いている。

「話を聞いてほしい」と言う人は、「感情」を聞いてほしい。

 

これは、うなずく女性も多いのでは。

とはいえ、自分が聞く側の立場の時に「感情」を聞くことに注力できているかというと、「とりあえず共感が求められているのだろう」とオウム返しをするか、「状況の整理」に頭を使ってしまうかが多いと自覚がある。

「感情」を聞いてほしい。

心にとどめておこう。

 

 

2,「聞く力」は「話させる力」。お手本はさんまさん。

 

明石家さんまさんの司会は「話させる」という技術がつまっている。

「聞く力」はさんまさんから学べ。

 

確かにさんまさんって、オシャベリのようで、実は手をたたいて笑ったり、「そうか。誰々は、〇〇と言って、それで?」「そうか、○○したんか」と、相手が言ったことをそのまま繰り返していること、そしてその後を引き出すことをしている時間ばかり。

さんまさんが自分で話している時間は見当たらない。

 

さんまさんは芸能界では随分な大御所さんで、ゲストはさんまさんより芸歴が短い方であることがほとんど。

私のまわりでは、年上の人が自分の話をせずに「話させる」ことはあまり見かけないので、これはすごい特殊なことなのでは。

 

私もさんまさんを見習おう。

 

 

3,「やらないこと」を決める。

 

著者は「やらないこと」としていくつか紹介していましたが、全部は気をつけられないので、2つだけピックアップ。

 

自分とは違う意見は、「間違っている」のではない。正確に表現すると、「自分とは違う」ということ。

 

正論には気をつける。相手をひとりの人間として尊重してこそ、いい関係が成り立つ。コミュニケーションをとるときに、「教えよう」とか「相手の考えを正してやろう」などとしない。

 

自分もよく(やられる側で)嫌に思うこと。

でも、つい自分もやってしまっていると思う。

年や業歴があがるに従って常に心においておかなければ。

 

 

悩んで、孤独で、勇気を出して話したところ、相手の反応によって傷ついて、そして口を閉ざしてしまう。誰にも相談しない。話せば変わったかもしれないのに。

 

それが悩んでいるときのループだと思います。

少なくとも私はそうです。

 

だから特に離婚関係のご面談の際には、自分がすべきことの最低ラインとして、「どう聞くか」には注意をしています。

仮に相手が私とは合わず私では力になれなかったとしても、その人の口を閉ざさせてしまうのではなく、「次の人に話せる状態」で帰ってもらえれば、他の人によって救われる可能性があるので。

 

ご面談時に留まらず、常に「聞き方が9割」の姿勢でいたものです。

 

 

 

経営者、経営者さんと関わる者として
真面目なビジネス系、組織論系、経営論系
・・・に留まらず、小説、学術系まで。
『雑食読書』の鈴木が毎週1冊本をご紹介いたします。

 

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